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2009年01月27日

●『リベリオン』

●『リベリオン』★★★★☆

時は、21世紀初頭に起きた第三次世界大戦の後。
独裁国家リブリアの下、人々は薬物によって感情を抑制され、感情を喚起する芸術や文化は全て禁忌(タブー)とされていた。
それら芸術的遺物を所持している者は違反者の烙印を押され、クラリックと呼ばれる政府の監視官によって処刑された。
第一級クラリックであるジョン・プレストン(クリスチャン・ベール)は、違反者たちを取り締まっていたが、同僚の死や違反者の女性との出逢いから、次第に管理された社会に疑問を持っていく。


主演は『バットマン・ビギンズ』『ダークナイト』でブルース・ウェイン=バットマンを演じたクリスチャン・ベール。
共演は『ロード・オブ・ザ・リング』のボロミア役でお馴染みショーン・ビーンやエミリー・ワトソン、アンガス・マクファーデンなど。
監督はカート・ウィマー。本作で培ったスタイリッシュな戦い方は、後の『ウルトラヴァイオレット』に形を変え、活かされている。
邦題である『リベリオン』の意味は『反逆』。原題は『Equilibrium』=『均衡』となっており、原題と邦題が全く逆の意味を表している面白いケースながら、どちらも本作の内容を良く表したタイトルとなっている。
クラリックは、『ガン=カタ(Gun Kata)』と呼ばれる銃と体術を組み合わせた戦闘技術を持っており、
相手の撃った銃の弾道や攻撃の死角に瞬時に入る事で弾丸などの攻撃を回避しつつ、自分の攻撃を相手に当てる事ができる。
従来のガン・アクションはガン・アクション、カンフー・アクションはカンフー・アクションという括りでなく、
銃という西洋的な武器と中国武術や拳法に似た東洋的な動きの融合した戦闘スタイルが斬新で、アクションシーンとしても十分に見ごたえがある。
その映像スタイルが『マトリックス』と比較されたりする本作だが、正直『マトリックス』には似ていない。
『マトリックス』があくまで仮想現実の中での何でもありのアクション(つまり、格闘ゲームのような)だとしたら、『リベリオン』のアクションは、ストイックで理論的な拳法や剣術、空手などの武術映画に近い。
『ガン=カタ』を使う主人公が無敵なので、緊迫感が薄いかもしれないが、その分、どうやってこの敵をカッコ良く斃すかという期待感はある。
アクションシーンは見応えがあるものの、ハリウッド映画化されているフィリップ・K・ディックやレイ・ブラッドベリの作品のようにSF設定や世界観は、そこまで深くない(一応、本作はレイ・ブラッドベリの『華氏451度』へのオマージュだといわれている)。
薬物で感情をコントロールというのも、国民全員をそれで管理するのは無理があるし、『ガン=カタ』の存在も戦闘技術の割に使える人間(強い人間)が少なすぎる気がする。
ただ、主人公が感情を取り戻し、『均衡』を破って国家に『反逆』するという流れが主軸なので、そこまでSFとして深くなくとも構わないといえば構わないが。
何より、『ガン=カタ』という新しいアイデアを盛り込んだ作品として、後世まで語り継がれるべき作品である事は間違いない。



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Posted by 今井秋芳 at 12:00│Comments(6)シネマ
この記事へのコメント
これもいいですね~映画館でド迫力で観ました。
Posted by オジ at 2009年01月27日 13:13
>>オジさん
映画館で観たなんていいなァ。
うらやましい。
Posted by 今井秋芳今井秋芳 at 2009年01月27日 23:03
これの、一人でたくさんの人間をフルボッコにしちゃうシーンだーい好きです。
超至近距離で囲まれてるのに二丁拳銃で叩きまくるんですよね。
Posted by アフリカのグラナダ神 at 2009年01月28日 01:49
これは先ず『ガン=カタ』のことを知ってからテレビで映画の方を見たのですが。
やはり、『銃を使った武術』の発想を目の当たりにして、目新しいところからアプローチをしてきたなあ・・と興奮した思い出があります。
あのアクションシーンは私も大好きです。
Posted by あずたか at 2009年01月28日 15:08
>>アフリカのグラナダ神さん
「一人でたくさんの人間をフルボッコにしちゃう」というのが肝ですね。
普通、逆だろと(笑)
Posted by 今井秋芳今井秋芳 at 2009年01月29日 00:45
>>あずたかさん
こういう独創性に溢れた作品はいいですね。
Posted by 今井秋芳今井秋芳 at 2009年01月29日 00:45
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