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2011年11月09日

●『ディファイアンス』

『ディファイアンス』

実話を元にしたナチスとユダヤ人を描いた作品は数あれど、『ディファイアンス』は主人公が強い反戦への主張を声高に繰り広げる訳でもなく、
反抗勢力によるナチスへの勇敢な戦いを描いている訳でもない。
一貫してスクリーンに映し出されるのは「いかにして、ユダヤ人たちは逃げ延び、生き残ったか」という静かな事実だけである。
監督は『マーシャル・ロー』や『ラスト・サムライ』のエドワード・ズウィック。
主演は新『007』シリーズのジェームズ・ボンド役を演じたダニエル・クレイグ。
彼を長男としたユダヤ人三兄弟(実際には四兄弟)の次男をリーヴ・シュレイバー(『ウルヴァリン』のセイバートゥース役)、三男をジェイミー・ベル(『ジャンパー』)が演じている。
ナチスが占領するポーランドを舞台に、ユダヤ人のビエルスキ兄弟が、ユダヤ人狩りから逃れてきた同じユダヤ人の仲間たちを引き連れ、
深い森の中で共同体や集落を作りながら逃げ続けていく様子は、戦時下において普通に生きていく事の厳しさや難しさを教えてくれる。
途中、戦う者と戦わざる者に分かれる兄弟だが、その根底にあるのが「生き残るため」という共通の想いであるため、どちらの行動にも共感できる部分はある。同じ国の人間で略奪しあわなければならない悲劇には共感できないが。
その悲劇的行いが、実際のポーランド国内において、ビエルスキ兄弟が「英雄」か「悪人(強盗)」か議論される部分だそうだが、
彼らの略奪の非道を責めるより、そうまでしなければ生き延びていけなかった戦争の非情を呪うべきだろう。
ビエルスキ兄弟がナチスから隠れながら共同体を築いて救ったユダヤ人は最終的に1200人にも上るという。
作品中でたびたび、極限状況の中で強く生きる人々の姿が観る者に勇気を与えてくれたように、その噂は当時のユダヤ人たちにも勇気と希望を与えてくれていた事は想像に難くない。
共同体に生まれた笑顔や愛、それを囲む美しい自然が、兄弟の『ディファイアンス=抵抗』の歴史暖かく、そして悲しく物語っている。



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Posted by 今井秋芳 at 10:01│Comments(0)シネマ
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