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2011年11月09日

●『エンジェル・ウォーズ』

『エンジェル・ウォーズ』

原題は『SUCKER PUNCH』。日本語の意味は『不意の一撃』とでも訳せばいいだろうか。
監督はザック・スナイダー。『300』で戦う男の美学を描き、『ウォッチメン』でヒーローの意義と描いた実力派だ。
主演は『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』で可愛い長女役を演じたエミリー・ブラウニン
グ。
今回は、冒頭の挿入歌も歌っている。

母親の死後、その遺産を狙う義父によって強制的に精神病棟に収容された主人公(エミリー・ブラウニング)。
そこでベイビードールと名付けられ、他の収容者と共に囚人のような生活を送る事になる。
ベイビードールはその悲惨な現実から逃避するために、精神病棟を娼館だと思い込み、娼館を脱出するとい
う更なる空想を描き始める。

今見ている世界が実は作られた世界で、その作られた世界さえも実は作られた世界だったという設定は、古くは『マトリックス』で用いられ、
近年では『インセプション』の階層構造の夢として用いられている。
本作は途中から娼館が舞台になるが、それを空想する明確な描写がないため、「あれ? 精神病棟
の中にこんな設備があるんだ」と思う人も多いと思う。
最初から最後まで、主人公のベイビードールは精神病棟を抜け出す事なく、そこに囚われたまま、物語は終結する。
ある意味、何の救いもない欝な物語だが、ベイビードールが仲間と過ごし、共に自由を夢見たと
いう事実だけは、空想ではない。
緻密なストーリーラインや観る者への問題定義がある作品ではないので、そういった物を求めている
と物足りないかもしれないが、
囚われの少女たちが華麗に力強く戦う姿を美しい映像とスタイリッシュな演出で単純に見て楽しむとい
う事を主眼に置くならば、快作だといえるかもしれない。
殺陣や着地のポーズでさえイチイチ格好良く、それをこなす少女たちそれぞれの衣装も見所のひとつだろう。
特にベイビードールのセーラー服に似た衣装がエミリー・ブラウニングの洋菓子のような甘い雰囲気
とあいまって、とても魅力的にスクリーンに映し出されている。
ちなみに、その衣装をデザインしたのは、日本が世界に誇るイラストレーター・寺田克也。
どうりで、日本人好みのデザインな訳である。
セーラー服を着た少女が日本刀を振り回して戦う様は、同じ寺田克也の『BLOOD THE LAST VAMPIRE』を髣髴とさせる。
本作は簡単にいうなら、オタクなザック・スナイダーの趣味と嗜好が詰まったマニアックな作品。
しかし、そこには愛がある。
クリエイター必見だといえよう。



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Posted by 今井秋芳 at 12:58│Comments(1)シネマ
この記事へのコメント
お疲れ様です!なんというタイミングでしょう、昨日から九龍を再びプレイし始めました。果たして一体何装填目なのか、これもひとえに監督の新作が出ないからで…飢えとります、餓えとります!大人の事情なんてわかりません、とにかく監督の新作をプレイしたいです!ワガママ言います、新情報ください!天を欠く山に後何回降りればいいのか…もういくつ寝ると監督の新作?今井秋芳、万歳!
Posted by ラベンダー香。 at 2011年11月09日 20:01
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