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2008年07月06日

●『薔薇の名前』

●『薔薇の名前』★★★★☆

雨の夜長に相応しい作品を。
1986年にショーン・コネリー主演で公開されたミステリー。
2004年9月、待望のDVD化。昔、ビデオで観てとても印象に残っていたので久しぶりに鑑賞。


14世紀、イタリア。
ベネディクト修道院で殺人事件が起こる。
会議のために滞在していた「バスカヴィルのウィリアム」こと修道士ウィリアム(ショーン・コネリー)と
その弟子アドソ(クリスチャン・スレーター)は事件究明に乗り出す。
犯人は?
そして、殺人の動機とは?


ウンベルト・エーコ原作の小説「薔薇の名前」の映画化。
似たような雰囲気の作品に「セブン」や「ダヴィンチコード」があるが、
本作は修道院という閉鎖された場所を舞台にした珍しいミステリーで、
まるでシャーロック・ホームズに代表されるような名探偵による推理劇を彷彿とさせるかのような作りをしている。
それもそのはず、ウンベルト・エーコは有名なシャーロキアン(シャーロック・ホームズマニア)で
ウィリアム=ホームズ、アドソ=ワトスンに見立てた推理ものを書きたかったのだと思われる。

狂気と背徳に彩られた教会。

重厚で荘厳な中世社会。

そこには、緻密なディテールと設定(キリスト教会独特の規律や習慣、
長い歴史に裏付けされた宗教観など)によって構築された舞台背景があり、
当時のそういった時代の香りを画面から感じる事ができる。
それだけでなく、登場する人物たちもリアルな存在感と重みを持っており、
その中でも、ショーン・コネリー演じるウィリアムの存在感が際立っているといえよう。
さすが名優。これで★ひとつあげてもいいぐらい。
宗教や哲学、記号などが散りばめられた迷宮のようなストーリーは難解で、
一回観ただけでその全てを理解するのは難しいかもしれない。
だが、何回か観ている内に、その裏に潜むメッセージに気付くだろう。
そこには、人間の心の葛藤や闇が潜んでいる。
一筋縄ではいかない深遠なるミステリーの本作。
タイトル「薔薇の名前」からして観る者に謎をかけている。



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Posted by 今井秋芳 at 04:40│Comments(0)シネマ
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