読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 497人
アクセスカウンタ

2008年07月15日

●『バットマン ビギンズ』

●『バットマン ビギンズ』★★★★★

昨今のハリウッド映画はリメイクや続編、
そして、既存作の前史を描くといった作品が多く見られる。
本作も、その流行に乗ろうと思ったのかそうでなかったのかはわからないが、
かの「バットマン」の前史=誕生秘話を描いた作品である。
同じ有名作品の前史ものとして「エクソシスト・ビギニング」が
何だかな~(苦笑)な感じだったので、公開前からかなり出来を心配していた。
監督は「メメント」での緻密な描写が印象的なクリストファー・ノーラン。
主演は「リベリオン」のクリスチャン・ベール。


威厳ある父と美しい母の愛を受け育てられたブルース少年。
彼の父はゴッサムシティの腐敗を食い止めようと、
単身、街のために行動を起こした偉大な人物だった。
しかしある夜、凶弾が両親の命を奪ってしまう。
「なぜ、犯罪が起こるのか?」
「なぜ、正しき者が死に悪しき者が生きているのか?」
「そして、人は何に恐怖するのか?」
成長したブルース(クリスチャン・ベール)は、その答えを探しにヒマラヤの奥地に辿り着く。
そこで、修行を積んだブルースは、闇の中に自分の使命を見い出す。
ゴッサムシティに戻った彼は、漆黒のマントに身を包み自らをバットマンと名乗る。
その頃、ゴッサムシティを未曾有の危機が襲おうとしていた……。


今までのバットマン・シリーズでは、
ティム・バートン監督の「バットマン(ジャック・ニコルソンがジョーカーを怪演)」と
「バットマン・リターンズ(ミシェル・ファイファーの
キャットウーマンが魅力的)」が強く印象に残っており、
どちらもアクの強い登場人物たちがアクションと
ブラックユーモアを交えて戦っていくといったシーンがメインだった。
しかし、本作はアクの強い登場人物たちが中心のファンタジックなストーリーではなく、
主人公ブルース・ウェインの苦悩と成長を中心としたリアルなストーリー。
少年時代の悲劇から始まり、正義と復讐の狭間で揺れ動く青年時代、
そして、いかにして恐怖を克服して自らがその恐怖のシンボルとなったのかが、
実に丁寧に描かれている。
バットマンも生身の人間なのだという事が、しっかりと観る者に伝わってくる。
それだけではなく、コウモリを模した衣装や小道具、
バットモービルやブルースの二重生活ぶりの誕生秘話も
上手い具合に随所に散りばめられていて、
後の作品を知っていれば「ここがあそこに繋がるんだ」と
思わずニヤリとする事間違いなし
(ゴードン警部補は、後の作品では警察長官から市長にまでなっている)。
脇を固める役者の演技も本作をしっかりと地に足の着いた作品にする事に貢献している。
執事アルフレッド役のマイケル・ケインをはじめ、モーガン・フリーマン、
ルトガー・ハウアー、リーアム・ニーソン、ゲイリー・オールドマン、渡辺謙。
ヒロイン・レイチェル役のケイティ・ホームズも可愛く魅力的
(トム・クルーズが惚れるのもわかる……笑)。
スケアクロウ役のキリアン・マーフィは
「どこかで観た気がするなあ」と思っていたら、
「28日後...」の主人公だった(苦笑)

当初、主演はクリスチャン・ベールではなかったという。
何でも配給元が「クリスチャン・ベールでは地味」だとか
「ヒットしない」とかいって難色を示していたようだ。
しかし、クリスチャン・ベールは、その障害を乗り越えての大役に見事に応え、
哀愁と強い意志が共存するブルース・ウェイン像を見事に演じきった。
本作は、ただのバットマン誕生の物語ではなく、
新たなバットマンとゴッサムシティの誕生でもある。
毒々しかったりブラックな印象のせいでバットマン作品を敬遠してきた人や
他のバットマン作品を観た事がない人でも楽しめるだろう。



同じカテゴリー(シネマ)の記事画像
May the Force be with you!
ワールズ・エンド
生ける屍
シネマレビュー一覧(2012年更新)
エピソード7!!
リベンジ
同じカテゴリー(シネマ)の記事
 May the Force be with you! (2014-05-04 18:14)
 ワールズ・エンド (2014-04-27 23:41)
 続編制作決定!! (2014-01-12 18:00)
 生ける屍 (2013-02-03 21:46)
 シネマレビュー一覧(2012年更新) (2012-12-31 23:59)
 エピソード7!! (2012-10-31 12:45)

Posted by 今井秋芳 at 01:27│Comments(0)シネマ
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。