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2008年07月24日

●『悪霊喰』

●『悪霊喰』★★★★☆

原題は『THE ORDER』。『儀式』『聖職』『秩序』『定め』などの意味があるが、この場合は何を意味しているのか?
ちなみに、邦題にある『悪霊喰』などという表現は、劇中には一切出て来ない。
代わりに『シン・イーター=罪喰い』という表現は出て来るが、
悪霊を食べる描写自体ないのだから、いかに邦題が的外れかわかるだろう。
監督は『L.A.コンフィデンシャル』『ロック・ユー』のブライアン・ヘルゲランド。
主演は『ブロークバック・マウンテン』『ブラザーズ・グリム』のヒース・レジャー。

若き司祭アレックスは、同じ司祭であるドミニクの謎の死の真相を探るべく、調査を開始する。
ドミニクは教会から破門された身であり、アレックスは『罪喰い』と呼ばれる者が
死に大きく関わっている事を突き止める。
しかし、それはアレックスの運命を左右する事件の幕開けでもあった。

本作は、スプラッタや『エクソシスト』のようなオカルト作品だと思われがちだがそうではない。
特殊な《力》を持ち、不死の命と膨大な知識と共に長い時を生き続ける者の運命を描いた作品である。
そこには常に寂寞とした感覚が漂う。
キリスト教やカトリック(カソリックと表記する人もいるが、カトリック教会自体ではこの表記は用いられていない)に馴染みが薄い日本人には世界観が理解しずらいかもしれない。
しかし、この作品を観ると、キリスト教徒たちにとって、いかに生前に犯した罪を《許される》事が重要かがわかる。
罪を許されない苦しみ、教会から破門された者の末路に救いの光は射し込まない。
ベンノ・フユルマン演じる『罪喰い』の設定(罪を喰べて不死になるというプロセス)が曖昧なのや『罪喰い』の真の目的に至る描写をもっと掘り下げて欲しかった気もする。
その辺りの描写が少ないせいで、「あァ、そうだったのか」と思う部分はあっっても「なるほど!」と共感できたかといえば、そうでもない。
主人公アレックスが恋人に秘跡を施すシーンに至る流れや落ち着いた映像、小道具が良い分、残念。
『コンスタンティン』のような新たなダークヒーローものとして、続編が作られてもおかしくないラストなので続編に期待したかったが、ヒース・レジャーの死によって、それは永遠に叶わぬ夢となった。

冥福を祈りたい。



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Posted by 今井秋芳 at 23:09│Comments(0)シネマ
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