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2008年08月06日

●『アイ,ロボット』

●『アイ,ロボット』★★★★☆

SF作家アイザック・アシモフが1950年に発表した名作「I, Robot(邦題:われはロボット)」に脚本家のジェフ・ヴィンターが書いた「ハードワイアード(ロボットが容疑者となる殺人事件を追ったストーリー)」の要素を加えて、ウィル・スミス主演で映画化したSFミステリー。
アシモフがこの小説で記した「ロボット工学三原則」は、あまりにも有名。
以下に原文と共に紹介しよう。

1:ロボットは人間に危害を加えてはならない。
  また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
(A robot may not harm a human being, or, through inaction, allow a human being to come to harm.)

2:ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。
  ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。
(A robot must obey the orders given to it by the human beings, except where such orders would conflict with the First Law.)

3:ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。
(A robot must protect its own existence, as long as such protection does not conflict the First or Second Law.)

この「ロボット工学三原則」は、後のロボット作品に多大なる影響を与え、日本でも「鉄腕アトム」がこの原則によって描かれている。ちなみに、実はSONYのAIBOもこの三原則を元に製造されている(微妙に違うが……笑)。
以下、AIBOの三原則。

1:ロボットは人間に危害を加えてはならない。
  自分に危害を加えようとしている人間から逃げる事は
  出来るが反撃してはならない。

2:ロボットは原則として人間に対して注意と愛情を向けるが、
  ときに反抗的な態度をとる事も許される。

3:ロボットは原則として人間の愚痴を辛抱強く聞くが、
  時には憎まれ口を聞く事も許される。

偉大なるアシモフの意思をどこまで描けているのかと思って観てみたが、ロボットに対する哲学を入れつつ、見事なエンターテイメントに仕上がっている。
「三原則」がある故の人間とロボットの確執もわかりやすい。
ロボットが果たして殺人を犯すのか?という謎をかかえたまま進むストーリーもどちらなのかわからない緊迫感と共に観る者を引き込んでいく。
映像は、近未来の話で終始ロボットが重要な役割を果たすため、ほとんどがCGだが、そのCGであるはずのロボット「サニー」の表情や動きなどが作品世界に違和感なくハマっており、刑事デル・スプーナー(ウィル・スミス)に勝るとも劣らない演技を見せている。

命や感情がないロボットという存在の悲哀。

何故、ロボットが作られたのか?

過去の様々なロボット作品で取り上げられてきた問題に対するひとつの答えを本作は示している。
それは人間とロボットが共存する道ではないだろうか。
「サニー」の言葉や最後に見せるウィンクが、その未来への希望を見せてくれる。



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Posted by 今井秋芳 at 03:43│Comments(0)シネマ
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