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2008年09月24日

●『オペラ座の怪人』

●『オペラ座の怪人』★★★☆☆

初めに。これは映画ではない。
スクリーンを通じて我々に『オペラ座の怪人』という舞台劇を見せているに過ぎない。
全編に及ぶ歌の洪水(ちなみに観る前には、普通の台詞でストーリーが進行し、節目でオペラが挿入されると思っていた)の前には、ストーリーや映画としての面白さなど些末な事なのかもしれない。
オペラと音楽の繋がりでいえば、かの名作『アマデウス』と比べると、本作はオーソドックスな世界観、オーソドックスなストーリー、オーソドックスな演出、オーソドックスな人物造形で、
どれも特筆すべきものはないが、それでも、この作品は眩く、異形なる光を放っている。
歌と音楽の持つパワーが、『オペラ座の怪人』を『オペラ座の怪人』たる存在たらしめ、脳髄を刺激してくる。
普通の台詞:オペラが1:9ぐらいの割合な上、ずっとシリアスな展開なので観ていて疲れる部分もあるが、それを最後まで演じきった主役三人の熱演には拍手を贈りたい。
哀愁を帯びたファントムを演じるジェラルド・バトラー、色香と可憐さが同居するクリスティーヌを演じるエミー・ロッサム、優雅で若々しい美青年ラウルを演じるパトリック・ウィルソン。
特にエミー・ロッサムは幼少の頃からオペラを学んでいただけあって、美しい見事な歌声を披露している。
監督のジョエル・シューマカー(『フォーン・ブース』『ヴェロニカ・ゲリン』)は、元々の舞台劇『オペラ座の怪人』を意識して本作を作ったようだが、もっと映画ならではの演出や映像を見せてくれても良かった。
あくまで舞台でも見れるような演出に終始したのが残念。
ファントムをもっと神出鬼没の謎めいた存在として、映画ならではの演出で「実在するのか?」という風に描く事もできただろう。
普通に走ってジャンプして戦って逃げるファントムの姿は、幻想的なオペラの世界に誘う本作において、ちょっと生々し過ぎ。
そこがオーソドックスに感じる部分なのかもしれない。

いろいろ映画としての欠点(映画ではないと初めにいったが)はあるものの、いつでも家で『オペラ座の怪人』を観られる―――それだけでこの作品の担う役割は大きい。
それは家で、歌と音楽に酔いしれる事ができるという事なのだから。



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Posted by 今井秋芳 at 23:07│Comments(4)シネマ
この記事へのコメント
冒頭のシャンデリアが落ちてどんどん劇場が朽ちて行く所が好きです、、昔観たデパルマの「ファントムオブパラダイス」。
松田勇作状態でした。
子供心にこれがオペラ座の怪人や~おもっていました。
Posted by オジ at 2008年09月25日 06:14
コレ観てジェラルド・バトラーを好きになりました
エミリー・ロッサムは、「あの『デイアフタートゥモロウ』の娘が…」と感慨深かったです
Posted by noguard at 2008年09月25日 12:44
>>オジさん
『ファントム・オブ・パラダイス』懐かしいですね。
あの作品も音楽が素晴らしかったです。ロックですが(笑)
Posted by 今井秋芳今井秋芳 at 2008年09月25日 13:03
>>noguardさん
同じく!<ジェラルド・バトラー
Posted by 今井秋芳今井秋芳 at 2008年09月25日 13:04
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